Gracelandのブドウ畑は、南アフリカ最高の赤ワインの土壌として国際的に認められているステレンボッシュのゴールデントライアングル地域に位置しています。広範囲の土壌分析を行いブドウ品種ごとに最も適したブロックを調査した結果、シラーは200~250mの最も標高の高いなだらかな広陵に植えられました。ピークには1日15時間もの太陽の光を大いに浴びてブドウを成熟させます。夏にはケープドクターと呼ばれる風が吹き込みブドウを乾燥させ、カビなどからブドウを守るため農薬に頼らない自然な栽培が可能。そしてこの海からの冷たい風により日が落ちた後の冷涼な気候で豊かな酸を蓄え骨格を整えるのです。土壌の組成は主に砂岩からなり、石の層とその下にある粘土層により排水性と保水性を適度に兼ね備えています。肥沃でない土壌でブドウの木は苦労して風味の強さを持ちます。
Gracelandのワイン哲学は殺虫剤などを使用せず最高品質のブドウづくりから始まります。収穫時期には特に気を使っており、成熟したブドウはミクロクリマ(微気候)に従って最適な時期に収穫されます。ワイン造りに関しては、自然なつくりを目指しSO2レベルは平均よりかなり低く設定されています。ブドウは除梗され、開放型発酵槽に入れられ、果皮は1日4回人手でパンチダウンされます。8日後、ワインは圧搾されプレスワインとフリーランワインを混合し、マロラクティック発酵が行われるオーク樽に入れられ熟成されます。